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It enters the real addict.総集編

えー。

だいぶ放置してしまっていたIt enters the real addict.ですが。

次の記事から再開です。


間がだいぶ開いてしまったので、こっちにこれまでのお話をペタリするよ。

これを読んでから、次の続きに進んでね。

大人のお約束だよ。



あ!!!

追記はめっちゃ長いので、携帯から閲覧は難しいかもしれません。

毎度毎度、携帯に優しくないブログでごめんなさい。
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It enters the real addict.

ユノが好き。

大好き。

もう、この体と引き換えにユノが手に入るなら。

こんな体なんか要らない。

こんな命なんか要らない。



いつもいっしょだった。

同じ景色をみて、同じ状況に居て、同じ未来を見ていた・・・はずだった。



でも。

永遠なんて時間軸を見たことがある人間なんて居ないように、俺達の時間にも限界があった。



ただ、一緒に居れない。

触れられない。触れてもらえない。

そんな世界になんの興味も執着も無い。



ただ、一人。

寒さに凍えそうな体を引きずって生きていくだけ。



アイタイ。



何度呟いただろう。

何度声の限りに叫んだだろう。

何度、この世に存在しないだろう「神」と言う存在に祈ったか。

口を開けば、頭がクリアになれば。アイタイと言う言葉だけが俺の世界を支配する。



アメリカに仕事で戻らなければならなくなった。

海外、しかもアメリカでの生活は、好きか嫌いかの感情は置いておいて、慣れている。

そう、慣れている。

体は正直で。

アメリカに滞在して2週間。


見事にジェジュンヒョンとジュンスが体調を崩した。

余りの崩し方に、俺もどうして良いか途方にくれた。

俺よりもよっぽど「プロ」な人たちがばたばたと倒れた。

しかも、追い討ちをかけるように、大切な人がまた一人逝った。

葬儀にも参加できず、俺達は助け合うように、かばいあうようにひっそりと佇んだ。



「大丈夫、ジュンス」

高熱と過労で倒れたジュンスがベッドで寝ている。

白いシーツにくるまれたジュンスは紙の様に白い顔をしている。

そんなジュンスの隣のベッドで腰掛けて居るジェジュンヒョンの顔も紙のように白い。

体調不良はどうしようもなく仕事を遅延させ。

俺達の心を不安にした。

ふとピ、ピ、と電子音が聞こえる。

「あ、ユノ」

電子音に反応したジェジュンヒョンが電話に出た。

声の調子で相手がわかる。最初の一言でユノと呟いた声も聞こえた。

アイタイ相手から電話が来るのは、初めてのことでは無い。

時々・・・、どうしても耐えられない時に電話をする。

この一年で会話できたのは2回だけだけど。

その2回の電話の後、俺は必ず酷く体を壊した。もちろん、精神的にも物凄く不安定になった。

しばらくユノとジェジュンヒョンが話したあと、ジェジュンヒョンの携帯電話はジュンスの元に運ばれた。

青白い顔をしていたジュンスは、ユノと電話を変わったとたん少し元気になったのか、ぽつりぽつりと話してい
た。

長いことユノとジュンスは電話をして、最後にジュンスが「ユチョン代わる?」と言う問いが投げかけられた。

俺はふるふると首を横に振る。

今話せば仕事に支障が出るのは目に見えている。

「ユノヒョンに愛してるって伝えて」

そう言って、俺は部屋を出た。

無性に煙草が吸いたくなった。

会えない苛立ちを煙草にぶつけるように、もくもくと煙草を燃やす。

カラっとした空気の中、白い煙は空に昇っていき、やがて姿は空に消えていった。

青い空。

地球上の何処に居ても、空は青くて。

ソウルの空もこんなに青かったことを思い出す。

昔。

弟に会いたくて、死にたがったことを思い出した。

死んで燃えたら、空に登れるから、弟の居るアメリカに行けるって思い込んでいた。

その考え方から抜け出させてくれたのが、ユノ。

大好きな恋人。

今は、どうしても会えなくて。会いたい心を殺す日々。

以前は泣けた。・・・でも今は、涙さえ枯れ果てた。

どうにもならない現実は現実として受け入れて、俺はユノと約束した「前を向いて生きる。また会える日まで」を
実行している。



ユノ。

俺の太陽。

世界の全てが敵に回しても、ユノが居ればそれでいい。

こんなに愛した人はこれまでも、これからも現れないから。

俺はベランダに座り込むと携帯を開いた。

一緒に遊びに行ったときに撮ったユノヒョンと俺。


この日はとても楽しくて、俺は始終笑顔だった。

ユノもいつも以上に笑ってて。俺達は離れる前にお互いの一番素敵な表情を瞼に焼き付けた。

その瞼に焼き付けられた映像と同じユノの顔。

あの頃って、こんな髪型だったんだ。今は、どんな髪型だろう。

元気かな。笑ってるかな。

ユノが笑って居るのが、俺の「幸せ」。

それだけで充分。それだけで、本当に満足。

ふと、携帯が揺れてメールが届いた。

俺にメールをくれる人なんて限られている。ユファンだ。

なんとなくメールを開く気分になれず、俺はしばらく空を見ていた。

大好き。大好き。笑ってて。幸せでいて。

願いを空に託した。



部屋に戻ると、ジュンスは疲れたのか眠っていたジェジュンヒョンはベッドから起きだして、ジュンスの看病をしている。

そんなジェジュンヒョンをベッドに押し戻す。

ジェジュンヒョンがやりかけていたジュンスの看病の続きをしながら、やっぱりさっきの電話に出たかったな。と
後悔する。

電話に出ない俺に対して、ユノはどう思っただろう。

俺は急に不安になった。

会いたい。

電話したい。

そんな衝動をこらえる。

俺はジュンスとジェジュンヒョンのベッドの間のイスにどかっと座る。

大きめの椅子に体を丸めて、じっとする。

自分の体を抱きしめるように、自分の肩に両手を回す。

自分の手では、肩が暖かくならない。

寒い。

気温は冷房で快適に設定されているはずなのに。

寒い。

肩は冷えていくばっかりで。

暖かいユノの手を思い出す。

アイタイ。

思わず、呟きが声になって出ていた。

「んん・・・」

消えるような細い声がした。ジェジュンヒョンだ。

呟きに反応してしまったかもしれない。

苦しそうな寝顔だった。眉間に深いしわが刻まれている。

夢の中でも苦しんでいるのが分かり、また苦しい気分になった。

苦しんでいるのは俺だけでは無い。

そんな事、100も承知だ。

だけど・・・、こんな寒くて辛い生活からいつになったら開放されるんだろう。

いや、開放される日なんて来ないのかもしれない。

最近は、そんな風に思うことで、心の均衡を保つようにしている。

過度に期待なんかしなければ、心が痛くなることも無い。

しかし、心は痛くなくなった代わりに、寒さが身に染みるようになった。



ユノ・・・。



世界で一番遠い場所に居る恋人のことを思う。

考えるのをやめようとしても、どうしても考えてしまう。

どうしようもなく好きな人。

彼を忘れるためには、どうしたら良いんだろう。

行きずりの女の子を片っ端から抱いてみようとした。

だけど、どうしてもユノの顔がチラついて、最後まで行けず。

4人目で、もう女の子に逃げるのは止めた。

柔らかい体を抱きしめても、暖かさは戻ってこないことに気が付いた。



太陽が消えたこの世界は、寒くて。寒くて。

寒さの原因は、太陽が消えたこと。

太陽が消えたんだから、他のどの代替行為を繰り返しても暖かさは戻って来ない。

この寒さにも慣れないといけない。

俺は無意識に、廊下を出てキッチンへ向かった。

しっかりとしたつくりのキャビネットから、黄金色の瓶を取り出す。

蓋を開けると、直接瓶に口をつけて、一気にあおる。

かっと喉が焼ける感覚がして、一瞬暖かくなった。

それも本当に一瞬。

「また、お酒ですか」

最近ずっと、俺を監視している男が言う。

「別に。どうせ今日は作業はできない」

「そんなにアルコール度数の高いお酒をあおってしまっては、体に悪いですよ」

無表情の男は、何の感情も込めずにさらりと言った。

「そうだよな。商品だからな。壊れたら困るよな、俺が」

爬虫類のような目をしたこの男は、心底得体が知れない。

「まぁ、それも有りますが。年長者から言わせてもらえば、そんな無茶な呑み方は、酒に失礼だ」

俺は相手にするのも飽きて、酒瓶を抱えて自室に戻る。

家の中に居る間は、引っ付いては来ない。

それは、このストレスだらけの生活で唯一の救いだった。

一歩外に出れば、ずっと監視をされ続けるのだから。

どうも、今の会社からの信頼が無い俺は、俺だけ専属のマネージャーが付いた。主な業務は俺の監視だ。

俺が変な行動を起こさないように。

俺が、全てを捨てて消えないように。

2階の自室に戻るまでに、半分以上を飲み干して、ベッドヘッドに瓶を置くと、俺はベッドに飛び込んだ。

じっとしていると、ゆっくりとアルコールが体に浸透していくのが分かる。

酩酊感を楽しんでいると。

ズボンのポケットに突っ込んでいた携帯がすべり落ちてきた。



ふと、携帯を見ると。

携帯の端が赤く点滅を繰り返している。受信したメールをまだ見ていない合図だ。

そうか、さっきのユファンからのメールをまだあけて無かった。

そう思って、気だるい右腕を動かしてメールをチェックする。

タイトルも無い、そっけないメール。

送信者の名前は・・・ユノ。

「っ・・・」

その送信者の名前を見て、時が止まる。

携帯を持つ手が震えた。

心臓が早鐘のように、どくどくと音を立てる。

もう半年以上、メールを送っても返事が来なかったのに。

俺は、息をのんだ。

メールをあけるのが怖い。

でも、愛しいユノからの久しぶりのメールを見ないわけにはいかない。

俺は一瞬息を止めたあと、意を決してメールを開封した。

添付ファイルが一つ。

「ぷっ」

俺は久しぶりに噴出した。

ユノの変な顔を自分で撮った画像が送られてきた。

画面を大きくしてゆっくり見る。

ぷぷっ。

「はははっ」

久しぶりに笑った。

自分の笑い声なんて、久しぶりに聞いた気がする。

やっぱりおかしい。

おどけたユノは、本当に可愛くて。

さっきまでの不安な気持ちや、辛い気持ちが一瞬消えた。

心があったかくなる。

短いメッセージが一つ。

「いつも笑ってろよ」

それだけ。

でもなんて素敵なメールだろう。

愛してる。

こんなに愛せる人はもう二度と出会えないだろう。メール一つで俺をこんなに助けてくれる人に。



俺はユノに笑顔を見せたくて、携帯で自分を写した。

平衡感覚がおかしくなってたので、ベッドにゴロリと寝転んで。

笑ってるよ。

ユノからのメールでこんなに笑えるよ。

そう言いたかった。

でも・・・。

あんなにメールを送っても、これまで返事が返ってこなかったことが気になった。

もしかしたら、メールまで誰かにチェックされているのかもしれない。

もしかしたら、俺がメールを送るとユノに迷惑がかかるかもしれない。

俺は携帯を操作する手を止めた。

どうしたら、ユノに俺のことを見てもらえる?

どうしよう。

返事を出したいのに。

どうしたら良いんだろう。

ちゃんと笑えたよ。

ユノからのメールでちゃんと笑えたよ。俺、まだ大丈夫だよ。

そう伝えたくて。

アルコールのせいで思考は鈍る。どうしよう。どうしよう。

ユノに俺の気持ちを伝えて、尚且つユノに今の俺を見てもらうには・・・。

ふとPCが目の端をよぎる。

そうだ。ミニブログ。

俺は、自分の気持ちを吐き出すために作ったブログに、今の写真をUPした。

どうかユノに見てもらえますように。ユノにメールの返事が伝わりますように。

あえて言葉はいれず、更新を終える。

ユノ、ユノ、ユノ、ユノ。

携帯を握りしめる。画面に映る愛しい顔にキスをしながら、俺は頬を伝わる水に気が付いた。

アイタイ。アイタイ。アイタイ。

メールの返事すらまともに送れない。片時も離れずに一緒に居たのに。



あんなに泣いたのに、また流れ始めた涙を止める術を持たない俺は、目が腫れるほど泣いた。

泣くだけ泣いて。声が枯れるほど泣いて。

ふと顔を上げると、鏡が見えた。

その鏡を覗き込む。

「笑ってろって言われたのに・・・、こんなんじゃダメだね・・・」

俺は真っ赤に腫れあがった瞼を見ながら、苦笑した。

いつまでもユノの胸を恋しがって。

あの胸に抱かれたくて。

離れてしまったあの日から、俺はユノのことだけしか考えていなかった。


つづく
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Secre

感動デス!

泣けて来た・・・
あまりにもユチョンの気持ちが切なすぎて涙が〜!
逢いたいよねぇ〜逢いたいに決まってる!ほんとユノだって同じ気持ちだと思う(><。)
いまのユチョンの気持ちそのままだと思います。
ずっとずっとこれからも書いてくださいね。
楽しみにしてます!!

loveユチョナさん☆

> 泣けて来た・・・
> あまりにもユチョンの気持ちが切なすぎて涙が〜!
> 逢いたいよねぇ〜逢いたいに決まってる!ほんとユノだって同じ気持ちだと思う(><。)
うんうん。
皆病気して、ユノと電話で話したのって記事になってましたもんね。
正確にはJJが電話して、ジュンスとユノが30分位話したらしいですね。
この記事見たときに。
ユノに「オトウサーン」って叫んだのは秘密です。
> いまのユチョンの気持ちそのままだと思います。
こんな悲しいままだったら、かわいそう過ぎますよね。
早く二人・・・五人が心穏やかに生活できるようになってほしいですよね。
> ずっとずっとこれからも書いてくださいね。
> 楽しみにしてます!!
がんばりまっす!!
コメありがとうございましたー!!
プロフィール

nana

Author:nana
このブログではあえて、あたしは2Uペンとだけしか言いません。

2Uが好きなんです。それだけなんです。

あとはどうでも良いんです。

2人じゃなきゃ意味が無い。本気でそう思ってます。

だから、2:3どっちも誉めるし、どっちもどうなの???って話をします。

気分悪くしちゃったらごめんなさいね。


※画像の出所は画像の中にあります。
すべての著作権は著作元に帰属します。

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